今地方で暮らしている一個人の所感です。
最近自分の住む街の商業施設の変化が目まぐるしい。
新しいお店がオープンしたり、前からあったお店が閉店したり、色んな動きがあります。
でも、新しい商業施設は、あまりに大きすぎて、この客足では経費を回収できていないのではと思います。
地方は人口が減っていっているのに、そんなに広くつくったところで、店全体に人が行き渡るとは考えにくいです。
実際、オープンして1年も経たないうちに、とあるテナントは撤退しており、その広いスペースは空きとなったままです。
他のテナント・ブランドも一部入れ替わっているようです。
オープンして最初の1年は最も客足が伸びる時期のはずなのに、早々に撤退してしまうとうことは、最初から見込んでいた売上に到達しなかったということです。
私は大型のお店巡りをするのが好きで、地元にそういう施設ができたことは嬉しかったのですが、客として訪れていると色々と思うところがかなりあります。
何より言いたいのは、まず施設が広すぎた。
今の三分の二、または三分の一の広さだったら、店の広さに対する客の数もまずまずだったと考えます。
都市部ならまだしも、この人口が減少している地方で、どこからそんなに人が集まると言うのか。
施設が広すぎた結果、実際に訪れるお客さんの数ではかかった経費を回収することができず、撤退するしかない。
今の地方の現状を考えれば未来はわかりそうなものです。
この大型施設の失敗点をあげるとするなら、欲張りすぎたことです。
集客力がない、という訳ではなく、本当にそこまでの人口がいないのです。
その広さで経費を回収し、さらに利益を大きくあげようと計画を立てたのなら、不可能な話ではないか。
よっぽど周辺地域、近隣県からしょっちゅう買い物に来るようなものすごい何かがあれば、それも可能なのかもしれませんが、それが何かわかっていれば、あらゆる地方の商業施設はこんなに衰退していません。
そう、その新しい大型商業施設に限った話ではないのです、地方の商業施設の衰退は。
元々ある商業施設も、年々客足が遠のいているように感じます。
10年前ならもっと活気があった。店の雰囲気が全然違う。ここ数年で、落ち込みが激しい。
今にも撤退、閉店するといってもおかしくないという状況です。
私の住んでいる地方都市はそこまで田舎ではなく、ほどほどの観光地でもあります。
それなのに、若者向けのショップは特に現状、維持が厳しいです。
なぜなら、たたでさえ少子化なのに、その数少ない若者が、高校を卒業した後に東京へ行ってしまうからです。
地元に戻ってくるのは帰省した時くらいでしょう、当たり前ですが。一度地方から都会に移ったら、よっぽと地元愛がない限りは、そのまま都会で暮らしていくでしょう。
若い者から地方を去っていき、高齢者だけが増えていく。
お年寄りは若い人よりはお金があるので、お年寄り向けの商業の方がしばらくは大丈夫だと思います。
そして時が経つごとに、日本の人口が減るにつれ、地方の人口も減る。今ある売上よりも、確実に売上は減っていく。
これでは成り立たないという売上になった時に、店は閉店します。
それは避けられないことです。しかし、それはお店が何も変わることをしなかった場合のこと。
時代に合わせて、営業形態を変えていったらどうでしょうか。
今の広さでは維持出来なくても、面積を縮小すれば維持出来るかもしれない。
今の営業時間ではかかってる人件費・光熱費の方が売上より多いというなら、営業時間を短縮したり、定休日を増やせばいい。
実際、時間帯によっては売り場に従業員しかおらず、お客さんなんてここ一時間見ていないなんてよくある話です。私自身小売に携わっているので、それはよくわかります。
そんなのなら、営業時間を短縮すればいいじゃないですか。定休日もあれば、営業日にお客さんが集中するので、明らかに効率が良いです。
都会なら、24時間営業、定休日なしでもあるいはいいかもしれません。
地方なら、そんなに店を開いてても人は来ないし、働く人口もいません。
都会なら、という言葉をよく使いますが、都会と地方では本当に人口が違うので、本当にやり方を変えるべきだと思います。
昨日東京へ日帰り出張に行って思いました。
いくら東京とはいっても、明らかに人が増えすぎている。地方から来た人はどのくらいいるんだろうと。
満員電車とかあの乗り方おかしいじゃないですか。人の乗り方じゃなくて、物を詰め込まれているみたい。明らかに人口オーバーですよ。
東京は経済も文化も何もかもが集中しており、そこで働いて、暮らすことが一番多くのものを吸収できるというのは明らかです。
そんな現状が続いているからこそ、地方の衰退は止まらない。
東京さえ栄えていれば良くて、地方が全部衰退しようとどうでも良いじゃないか、という考え方もあるでしょうが、その考え方だけではまずいと思います。
もし今後東京周辺だけが栄えて、地方が衰退していったらどうなるのか、それは具体的にはわかりません。
でも問題がないはずはないと思います。
一番わかりやすい、東京の人にも直結する問題でいうと、農業でしょうか。地方が衰退して野菜を作る人がいなくなれば、今食べられている野菜は食べられなくなります。
東京周辺で野菜を作るという流れになるのかもしれませんが、東京に住む人口をまかなえるくらいの野菜を作る面積、スキルがどこにあるのでしょう。絶対に野菜不足になります。
大量の野菜を手っ取り早く作る、という意味でのスキルでは、農薬をばんばん使った農業になることは100%間違いない。
農薬を使いまくった野菜を東京周辺で作り、東京周辺で消費する。健康に悪いこと間違いなしです。
とまあ架空の極論を書いてしまいましたが、地方を無視し続けると、東京の人にも関係のあるあらゆる問題が起きますよ、ということが言いたいだけです。
若者に地方を捨てるな、と押し付けるつもりはない。人生の選択は自由です。私も地方に住む若者の一人として、個人の選択で、地元に住み続けるという選択をしました。
東京一極集中、地方衰退は答えのない問題です。でも、今はまだ答えのない問題を考え続けること、向き合うことはしなくてはなりません。
私は文系学部出身なのですが、文系学部の存在意義が問われていますが、こういう理系とは違った問題との向き合い方を学ぶためにあるのではないかと思っています。
私も私なりに、個人的に考えていくしかありませんが、自分の住む地方が好きなので、そんな地方が衰退しない方法を、考えていきたい。