2018年5月24日夜、「アメトーーク!」でHUNTER×HUNTER芸人が放送されました。
今回はそれを見ての感想です。
ハードルは相当高かった
HUNTER×HUNTERをテレビで面白くわかりやすく1時間で解説するなんて不可能です。
番組内で紹介されたキャラクター相関図からわかるように、登場人物も設定も何もかもが複雑なのがHUNTER×HUNTERです。それが魅力でもあるんですが。
漫画という媒体でじっくり時間をかけて読み込むことが、HUNTER×HUNTERという作品を楽しむには必要です。
他の漫画と比べて、テレビという媒体で取り上げるには不向きだという印象は否めません。
もちろん魅力的な登場人物や、念の設定を紹介するだけでもいいとは思いますが、HUNTER×HUNTERの一番の魅力って緻密な設定だと思うので。
だから、「設定が複雑だ」というところを今回取り上げたのは良かったと思います。
HUNTER×HUNTERファンの高いハードルを越えるのはまず無理だと思いますが、普通の視聴者はそれなりに楽しめたのでは。
残念だったところ
メインの登場人物であるゴン、キルア、クラピカ、レオリオ、そしてヒソカ。
彼らの掘り下げがあまり行われなかったのが残念でした。
メインキャラクターの設定よりも、メインなのに何年も登場しないという所にスポットが当てられてしまいました。
メインキャラ4人の設定・過去を掘り下げてから、何年も登場しないって取り上げるべきだったのでは。
また、ヒソカはテレビ映えするキャラクターなのに、なぜ取り上げなかったのか不思議です。
今回番組で内容として一番掘り下げられた(っていうか長い時間を使った)のって、カイトVSピトーや、メルエムの最期ですよね。
蟻編として最高に盛り上がるところではあるのですが、初見の人に最初に紹介する部分ではないなと思いました。
それって蟻編の大変なネタバレじゃないですか。
すでに読んでいるファンにとっては「わかる!」と共感する部分ですが、新規ファンには優しくないプレゼンテーションでした。
こうだったら良かったのになと思う内容
これは権利的に不可能だとは思いますが、旧・新アニメの違いなんかも取り上げてくれたら面白いのになと思います。
旧アニメは時代的にセル画でハンターの暗い雰囲気が出ているとか、新アニメは雰囲気が明るくなって、原作準拠の展開だとか。
芸人さん達もリアルタイムで見ていたであろう、旧アニメの方の思い出話とか聞きたいです。
まあそれは無理なので、置いておくとして。
私が勝手に思う「こうしたら良かったのでは?」という番組の流れは、
メイン4人キャラの掘り下げ→ライバルのヒソカ掘り下げ→各芸人による一番面白いと思う章の議論→最近の本誌の展開 です。
一番面白いと思う章について語り合ってくれれば、各章のあらすじも紹介できます。
しかしそこでも、核心的なネタバレは避けてほしいもの。
「まさかあれがこうなるなんて…!」みたいにぼかして言うことを徹底してもらえば、知らない人は「なになに?」って気になるし、知ってる人は「あーあれね」ってほくそ笑むことができます。
やはり知らない人に読んでみたいって思えるような内容にして欲しかったなと思います…!
まとめ
かなり辛口な感想になってしまいましたが、私もそれなりに楽しめました。
一番名言だと思ったのは蛍原さんの「幽遊白書はセーラームーンみたいなもん」です(笑)
知らない人が言うからこそ、「おお!」と思うんですよね。
蛍原さんにどの辺がそう思ったのか問い詰めたいです(笑)
「休載期間が長いからこそ考察が捗る」という内容も、「いいこと言った!」と思いました。
1話1話が濃いので、時間をかけて考察した方が面白いです。
冨樫先生には無理して描いて欲しくないですし。
面白いものを、じっくり書いて欲しいです。
私は、別に毎週毎週の連載を求めていないので。
ゆっくりペースでいいんじゃないかな~と思います。
冨樫先生なら必ずHUNTER×HUNTERを完結させてくれると信じております。