【 凪のあすから】伊佐木要が可哀想な理由

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凪のあすからは、爽やかでファンタジーな昼ドラ海アニメでした。

あの可愛らしい絵柄からは想像できない、恋愛関係のドロドロ模様が話題となりました。

メインキャラのなかに、幼なじみの比良平ちさきに対して幼い頃からずっと恋心を抱いていながらも、最後まで想いが叶わなかった伊佐木要という男の子がいます。

要にずっと想いを寄せていたさゆから告白されるシーンがなければ、本当に救いがありませんでした。

個人的に要とちさきの組み合わせがすごく好きだったので、彼が報われなかったのはなぜか考えてみたくなりました。

要とちさきの組み合わせが好きな方はぜひ読んでみてください。

要がちさきを好きな理由

幼馴染の関係上

アニメ本編では要がちさきのどんな所が好きなのかはっきりと言及されていないので、推測していきます。

まず、要の公式プロフィールから。

活発な光とは違い性格は大人しく、飄々としている。彼らの中では一番空気を読んで行動している。

一番空気を読んで行動している、というのがポイントかなと思います。

要はちさきに告白した時、以下のようなセリフを言います。

「ちさきが光を追いかけているうちはいいかと思ってたんだけど、そうも言ってられなくなったんでね」

これは、光とまなかが潜在的には両思いで、ゆくゆくは結ばれることを要は察していて、ちさきの光への想いは叶わないと思っていたための発言だと取れます。

ちさきが光を想っている限りは自分に可能性があるが、他の人物、木原紡に矢印が行ってしまうと、要は黙って見ている訳にはいかない。

更に、ぬくみ雪のためにみんな冬眠してしまえば、次にいつ目覚めるかわからない。

そんなダブルピンチの状況になったので、要は傍観者をやめて、このタイミングでの告白になった。

幼なじみのなかでは最も空気の読める要が、光とまなかを除いた、ちさきを好きになるのは当然だったのかもしれません。

外見

要は何度かちさきの姿に顔を赤くするシーンがあります。

(ちさきが昔の制服を着て転んだシーン、海から上がったちさきに光と一緒になって見とれるシーン)

要は外見的にもちさきが好みなのでしょう。

要とちさきの二人でおじょしさまの汚れを拭いている時も、「大きい方が好きな奴もいるよ」という意味深な発言をしています。

要がちさきを好きな以上、自分も好きだよ(言わないけど)というところだと思います。

内面

ちさきは要が言うように、「光やまなかのことになると周りが見えなくなる」。

そこは短所でもあり長所でもあります。

優しく、幼なじみ思いだからこそ、光やまなかのことになると冷静な判断が下せなくなる。

そんなちさきを見て、紡も「海みたいだと思った」と発言しているし、こういったちさきの感情の揺れ動きは、要にとっても好ましいものだったのではないでしょうか。

また要自身が、「空気を読んで行動」するタイプなので、自分にはない(海のように感情が揺れ動く)ものを持ったちさきに、惹かれるものがあったのではないでしょうか。

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要のアプローチ

初期~告白

「僕、ちさきのことが好きなんだよね。かなり前から」

いつからちさきのことを好きだったのかはわかりませんが、少なくとも要は14歳までは傍観者に徹していました。

しかし地上で幼なじみ4人は木原紡と出会い、紡とちさきの距離が縮まっていきます。

またぬくみ雪が降り出して、皆が冬眠に入らなければならなくなり、次にいつ目覚めるのかわかりません。

この二つの出来事が要の告白を後押ししたのは先ほども述べた通りです。

もう眠ってしまう時がすぐそこまで迫っていたので、言うタイミングが早まったのではと思います。

彼の告白は今すぐ答えが欲しいというわけではなく、あくまで冬眠へのささやかな抵抗のようなもの。

つまり、紡に取られたくないからというよりは、もう会えないかもしれない、これが最後のチャンスだという段階まで待って、ようやく口にしたというように見えます。

「傍観者でいることに飽きたんだ」と要は言いますが、逆に言うと、飽きるまで傍観者でいられるのが要というキャラクターです。

普段は飄々としてお茶目な面もある(逢坂さん談)要ですが、恋愛に関しては慎重派だと言わざるをえません。

冬眠の前後~木原家にて

ようやくちさきに想いを伝えた要ですが、ちさきはただ戸惑うのみでした。

この態度から、ちさきは要に積極的な気持ちがないことがわかります。

要もそれを感じ取っていた上で、冬眠に入ります。

目覚めた後に、紡とちさきが5年という時を経て、深い信頼関係を築いていたのを目撃した時の彼のショックは計り知れないものです。

要が紡の家に居候してからは、何度も二人の仲に嫉妬する場面がありますが、はっきりとちさきにもう一度アプローチをかけたのが、22話の「僕ももう一度告白しなおそうかな」です。

「モテモテだね」「何だか妬けるね」など、要にしてはめずらしくストレートに気持ちを言葉にしています。

ちさきは要の言葉に、また困った表情を見せます。

要はちさきの表情を見て、冗談だということにしてしまいます。

それ以降は「僕の気持ちはいいんだ」と言いながら、最終的には紡とちさきの気持ちの橋渡し役となっていました。

まとめ

要にとってちさきは、外見も内面も好ましかった。

人を好きになるのに理由はいらないけれど、小さい頃からずっと同学年の幼なじみ四人で過ごしてきて、そのなかで要がちさきを好きになるのは立場的にも当然のことでした。

けれど、要のちさきへのアプローチは総じて弱いものでした。

慎重派な要としては無理もない行動なのですが、もしも幼い頃からちさきへガンガンアピール、とまでいかなくても、もう少し異性としてアピールできていたら。

ちさきが光を好きなうちに、紡と出会う前に、自分もちさきが好きだと主張していたなら。

ーーなどと思いたくなりますが、極限までアプローチしないのが伊佐木要というキャラクターなのだから、あれこれ言っても仕方がありません。

要は皆が眠ってしまうという極限の状況になって、ようやく告白というアプローチをしました。

冬眠後は紡とちさきの仲に嫉妬する様子を見せますが、もう一度本当に告白し直しはしませんでした。

要は、ちさきを困らせてまで自分の気持ちを伝えたくはないのです。

ちさきが困るということは、ちさきの気持ちは自分にないということ。

それをわかった上で「冗談だ」という言葉で、自分の告白したい想いをまとめてしまう要の心情は想像するだけでつらいものがあります。

要が可哀想なのは、単にちさきと両思いになれなかったから。だけではありません。

ちさきも、途中まで自分が誰が好きなのかわかっておらず、認めようとしなかった。

ずっとそんな状態だったから、告白に返事もできなかった。

ただ、ちさきの好きになる相手は要ではなかった。

一言で言えば、要は彼が自分で言う通り「蚊帳の外」でしかなかった。

ちさきは、いつも自分以外の誰かのことで揺れている。

告白をしても、紡のようにちさきをひどく動揺させることができない。

ずっと見てきた幼馴染だからこそわかる、自分は異性としては「蚊帳の外」だ。

空気の読める要だからこそ、真っ先にこういったことを感じ取るので、それが彼のひどく報われないところだと思います。

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